前回に引き続き、過敏性腸症候群(IBS)のあるあるをご紹介します。
IBSといっても、症状や感じ方は人それぞれ。
今回の「あるある」もすべての人に当てはまるわけではありませんが、
「あ〜わかる!」「それ自分も…」と思ってもらえたらうれしいです。
家を出たけど、すぐ帰宅
朝、早めに起きて、しっかりトイレも済ませて、万全の準備をして家を出る。
よし、今日は大丈夫。そう思って玄関を出たのに――なぜか、すぐに腹痛が…!
「え、もうトイレ行ったじゃん…」と自分にツッコミつつも、泣く泣くUターン。
ひどい日は、これを2回、3回と繰り返すこともあります。
玄関のドアを開けた瞬間、または角を曲がったあたりで突然くる「帰れ」の合図。
どうやら私の腸は、玄関をセンサーにしているようです。
特に困るのが、家から微妙に離れた場所で腹痛が来たとき。
戻るにも遠く、進んでもトイレはない。
まさに「引き返すべきか、突き進むべきか」の人生最大の選択を迫られます。
「一度のトイレで全部出てくれたらいいのに…」
そんな願いが叶った日は、年に数回あれば奇跡です。
お腹痛くて耐えたいとき、 ひーひーふーって言っちゃう

…いや、さすがにこれは私だけかもしれません(笑)。
でも、ガスや便意、腹痛に耐えているときのあの苦しさって、本当に壮絶なんです。
痛みは強いし、変な汗は出るし、「ここで耐えきれなかったらどうしよう」と思うと、さらに焦ってしまう。
「トイレ行けばいいじゃん」と思われるかもしれませんが、そんな単純な話じゃないんです。
たとえば、会議中や授業中。
1回トイレに立つだけでも恥ずかしいし、目立つ。
さらに姿勢を変えた拍子に“出そう”になるのが怖くて、立ち上がることすらできないときもあります。
しかも、トイレまでの距離があると、それすらたどり着ける自信がなくて、落ち着くまでひたすらその場で耐えるしかない…。
そんなとき、私は無意識に「ひー…ひー…ふー…」と呼吸を整えようとしてしまいます。
…って書くと大げさに聞こえるかもしれませんが、
眉間にしわを寄せて息を吐いたり、呼吸をコントロールして痛みに耐える人はすごく多いと思います。
もう、周りの声なんて聞こえません。
とにかく、今ここを乗り切ることで頭がいっぱいなんです。お腹痛いとき、痛みに耐えたいとき、 ひーひーふーって言っちゃう。
健康だったときの感覚を、もう思い出せない
これは症状の重い人ほど共感いただけるのではないでしょうか。
私のIBS歴は10年以上になりますが、正直なところ、1〜2年目の時点ですでに“普通”の感覚は薄れていました。
人によっては、調子の良い日と悪い日が交互に来ることもあるようですが、
私の場合は、365日のうち“今日は下痢がなかった”と思える日が1日あるかどうか、そんな状態がずっと続いています。
本来なら当たり前だったはずのことが、もう遠い過去のよう。
「1日のトイレの回数って、普通どれくらいだったっけ?」
「便意って、どのくらい我慢できたっけ?」
「正常な便の形って、どんなだったっけ?」
「おならって、1日に何回くらいが普通なんだろう?」
…そんな基本的なことすら、思い出せなくなっている自分がいます。
普通に外出すること、誰かと食事を楽しむこと、予定を気軽に入れること…。
「出先でトイレの位置を気にしない」なんて、もはや想像もできません。
本当に、何から何まで「普通」がうらやましくて、
あの“体に気を使わずに過ごせた日々”を、心から思い出したいと思うことがあります。
休憩でトイレに行っても、出そうで出ない

出るなら今でしょ!!って言いたい。ほんとに。
今はお腹が痛くないけど、絶対あとで来る――そう分かってるんです。
だから、授業や会議が始まる前、休憩のタイミングで「今のうちに!」とトイレに行ってみるんですが…
…出ない。
お腹に力を入れたり、姿勢を変えてみたり、気持ちだけは本気なのに、まったく反応なし。
しばらく粘ってもダメで、結局「まあ今は大丈夫か」と諦めて席に戻る。
するとその直後。
授業が始まる/会議が始まる/バスが発車する――
そのタイミングでお腹が痛くなってくるんです。なぜ今!?
本当に、こっちの都合にまったく合わせてくれないお腹なんです。
もう、何度「出るなら今でしょ!」って心の中で叫んだことか…。


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